<ネタバレ>あれ? ヘンな映画だな。途中まではほぼ予想通りの展開の、ごく .. >(続きを読む)
<ネタバレ>あれ? ヘンな映画だな。途中まではほぼ予想通りの展開の、ごくごく平凡な年下の彼氏ネタな恋愛映画なんですけどね、よくあるクライマックスでの二人の別れ以降、流れがプッツリと切れちゃうんです。映画そのものがそこで中断しちゃうような感じ。そこから描かれる彼氏の精神修行の旅みたいなのが違和感たっぷり。彼はあんなお仕着せがましくわざとらしい旅で世界を知って時間も経過して大人になって相応しい男になりました、ってか? 結局年下の彼氏って部分の否定になってるのはどうなんでしょうねぇ。彼が戻ってきて再会して、って、そもそも映画のテンションをぶった切ってしまっているので、非常に不自然というか、違和感たっぷりのラストシーンを迎えるばかり。地位とか名誉とかでなくて、人間性が大事なのよ、っていう映画なのに、その肝心の大事な人間とはどういうものなのか、っていうのが健全さを装った固定観念によって作り出されたイメージでしかないという。無自覚なおバカさん脚本によって、大変に空疎な映画となってしまいました。キャサリン・ゼタ=ジョーンズは良かったんですけどねぇ。