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<ネタバレ>アメリカ映画ってのは懐が深くて、こんな人形アニメでもメジャーの作品として成立するんだなぁ、と。日本でメジャーなアニメ映画って言ったら二次元手描きと、ごくごく限られたCGモノくらいのもんで、メジャーな人形アニメとかクレイアニメって言ったら『クレヨンしんちゃん』のオープニングくらいしか思いつかない世界だったりして。フサフサな毛の質感がステキなキツネファミリーが主役の人形アニメ。アップ用のモデルが上半身のみの演技でいかにも下半身ありません、みたいな映像になっちゃってるのはご愛嬌としても(全身でよく動くのはかなり引きの画に限定されます)、その細やかな人形達と作りこまれた美術によって描かれる世界には魅了されます。私の幼い頃からのバイブル『チョコレート工場の秘密』のロアルド・ダールが原作の作品でもあって。動物の野性と人間の理性とを相対化する事で、人間のエゴを浮かび上がらせる側面もあって。豪華な声優陣も映画ファン的に嬉しくて。『ウォレスとグルミット』や『コープスブライド』、『コララインとボタンの魔女』などの名作・傑作を手がけたスタッフが集結している作品でもあって。でも、なーんか物足らないままに終わってしまったのは、うーん、私がオタク的なるものに毒されているからなんでしょうかねぇ? この映画には「燃え」も「萌え」も成分として全く足らないなぁ、って。印象としては『チキンラン』や『カーズ』を見た時と似た感じで、技術は凄いけど、こちらが押して欲しいツボは微妙に外したままに過ぎてゆくような、そんなアニメーションでした。何が足らないんだろ? フェティズムかしら? 日本にはケモナーってフェティズムが存在しているんですが、その嗜好のある人にならカスってる・・・かなぁ? ・・・うー。作品の価値を堕した視点から語ってるようで申し訳ありません。[笑:1票]