<ネタバレ>純粋な映画少年(?)だった当時「騙された!」と思った映画。イ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>純粋な映画少年(?)だった当時「騙された!」と思った映画。イラストじゃ貿易センタービルをまたいでるコング、実際には貿易センタービルの間を飛び移るだけで必死だし。実物大を作った!と宣伝してたコングは腕とか首とか、ごくごく部分的に、のたーのたーと動くだけだし(着ぐるみと毛並みも色も違うヨ!)、固定ショットと移動ショットを合成しちゃってるし、落下するコングが空中から突如現れたりするし。でも、今思い返すと渋谷のガラガラのボロい映画館の淋しい状況と、映画に漂う空虚なイメージとが重なって、切ない思い出が甦ってノスタルジー気分。コング大暴れ!という映画じゃなくて、ガラーンとしたニューヨークをコングがとぼとぼ歩き、なんだかやたら編成の少ないオケによるジョン・バリーの音楽が淋しい気分を更に盛り上げてくれる、大作って言ってもナカミがないモノもあるのよ、っていうのを実際のカタチにして映画少年に現実を見せつけてくれたよーな映画だったんだなぁ、と。だからって評価高くしたりはしないですけどね。