<ネタバレ> よくある、ただリーアム兄さんが悪役をボコりまくるだけのリー .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ> よくある、ただリーアム兄さんが悪役をボコりまくるだけのリーアム兄さん無双映画ではなくて、結果的に敵となってしまう相手が旧友で、むしろそれまで救われてきた、信頼していた相手だったという設定が物語に深みを与えてます。それまで罪を重ねてきた男の贖罪の物語であるという点も世界に奥行きを与えて。
だけど全体の印象は「雑」。
なんかあちこち作りが雑なんですよね。組織から買収されていた警官2人を射殺した時点で警察側からの危機終了とか、店に突入して数人射殺して組織壊滅とか、脚本的にはそれでいいんか?と(少なくともニューヨーク全体が敵みたいな宣伝文句は大嘘です)。
会話シーンでの単純でめまぐるしいカットバックは冗談のようで。
カーチェイスシーンでは頻繁にシフトノブを操る手元がインサートされますが、肝心のクルマの動きはワリと直線的でシフトチェンジ要らんだろ、みたいな状況ばかり。シフトノブはクルマへの気合注入棒か?っていう。
アクションシーンではカメラ動かし過ぎのカット割り過ぎで、もつれ合う二人、どっちがどっちだか判断しづらく、クライマックスの湖畔のシーンでは主人公、息子、殺し屋、家族の位置関係がまるで判らず。
夜のニューヨークの空を翔ける凝った映像の影で、大量の雑な映像を見せられている感じ。
雰囲気はいいけれど、大きな部分も細部ももっとちゃんと作り込んで欲しかった、そんな映画でした。[良:1票]