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<ネタバレ>マンダちゃんカワユス。さて、これは民族がまるごと滅んでしまう物語。それを滅ぼすのは彼らが利用した巨大な力であり、また大日本帝国の亡霊であり。一国の繁栄のために力を行使しようとする旧日本軍の生き残りと、世界平和のために力の行使を説く者。戦後18年に作られた、かなり象徴的な、重たいテーマが根底に流れる物語ですが、いかんせん作りこみが甘く、子供騙しのように映るのがなんとも。その設定のワリに、キャラクターの抱えたドラマがまるで響いて来ない悲しさ。ラストシーンでの皇帝にチラリと悲劇を垣間見る事もできますが、侵略をしなければならなかった理由、そしてそれを侵略国家としてあっさり滅ぼしてしまえる理由がすっ飛ばされてしまうのは、娯楽映画としても厳しいなぁ。映画を妙にカルいモノとして彩ってみせる高島&藤木コンビの存在も手伝って、何か心にモヤモヤを残してしまう映画でした。