<ネタバレ>アメリカという名の多民族国家には、実に様々な人種や民族が暮ら .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>アメリカという名の多民族国家には、実に様々な人種や民族が暮らしています。物語の舞台となるロサンゼルスには、特に多くの人々が共存しています。しかし、共生ではないのです。白人、黒人、アジア系、アラブ系、スパニッシュ系、数えたらキリがない程です。そんな街で起こる、様々な差別と偏見の物語をつづった映画です。映画は絶望感に満ちあふれており、様々な悲劇を引き起こします。その理由が、外見の偏見だったり、人種間のトラブルだったり、身分の差だったりと、多種多様です。これらがアメリカでは、日常的に起きている事実を考えると、いかに映画が悲劇的な内容でも、目をそらすことは出来ません。私にとってあまり得意でないジャンルですが、深く印象に残る作品になりました。出演者にはそれぞれ役名がついていますが、字幕では殆ど出てきませんでした。実際の台詞でもあまり強調されていないようです。ストーリーも画面に出ている人物主体の進め方になっています。これは一個人に起こる特殊な出来事ではなく、いつ誰にでも起こり得る話として、印象づけたかったからではないでしょうか。[良:1票]