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<ネタバレ>1970年代からこの時期にかけての、ダスティンの作品選択眼能力の高さは、神がかってましたねホントに。役者の名前で作品の出来そのものを信頼できるのは、彼かデ・ニーロかっていう時代。どの作品も誰もが愉しめる娯楽性を持ちつつ、押しつけがましくないテーマを観客に提示し考えさせられる。この映画も脚本、演出、役者の演技全てにおいてバランスが取れていて面白かった。そういえば、同時期に公開された「ビクター/ビクトリア」(未見)での、J・アンドリュースの男装演技と、この映画の女装ダスティンとを、淀川長治さんが「ロードショー」誌上で比較されてた記事があったような。B・シールズの「サハラ」、B・ストライサンドの「愛のイエントル」、女優の男装シーンが話題になる映画もこの頃、何でか多かった。ジェンダーの意識改革がとっくに始まっていたのか。