1時間ちょっとというのは、3歳の子供が集中して観れるのにちょ .. >(続きを読む)
1時間ちょっとというのは、3歳の子供が集中して観れるのにちょうどよく、そして登場ぬいぐるみ全員がボケとゆうこのシュールでナンセンスな世界観を、大人が辛抱して観るのにちょどいいです。子供とおもちゃで遊ぶのに似た感じのデタラメさと、大人でも思わずプッとなるボケの数々のブレンド具合が絶妙で、そのボケも不条理なボケからナレーションや本を意識させる文字との絡み、ミュージカル調などバリエーションに富んでいて、楽しませてくれます。懐かしさと可愛さで、なんだか微笑ましく見てしまいますが、視点を変えれば、狂気とはちみつ中毒に侵されたプーの物語、あるいはどこに向かうかわからない前衛的な映画にも見えます。幼児ってたまに、酔っぱらった頭のおかしな小さいおっさんにも見える時があるので、子供にはこれで、いいのかもしれません。こんだけはちみつ食べたいのに食べれない幼児に似たプーを観てると、こっちもお腹がすくとゆーか、プーに食べさせてあげいたい気分になり、さらにラストはそんなプーが驚きの利他的行動をとる所に、全篇混乱しているように見えて、実はちゃんと物語的な要素もしっかりしているんじゃないかとも思うのです。ちなみに、プーは狂気じみてると嫁さんに話すと、好きだったのに、もうそんな風にしか見えないと言ってました。色んな見方が出来るのも魅力の一つですかね。個人的には、ドロドロした大人になった自分を一瞬忘れさせてくれる、まさに、おバカさん!な作品でした。