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<ネタバレ>NHK、あるいは日本でも見ることが出来るBBCなど海外の製作のドキュメンタリーなど、
ペンギンの生態を追うドキュメンタリーを見る機会は少なくない。
その中でも本作はペンギンを擬人化したナレーションをつけた異色作です。
これは評価が分かれるところであり、実際にアメリカ公開版は
オリジナルの擬人化ナレーションを採用せず、モーガン・フリーマンが新たにナレーションを担当しました。
見比べてないのでどちらが良かったのかは分かりませんが、夫婦が愛を語るフランス語の響きは映画的であり詩的でもある。
時にはロマンティックでもあり、赤ちゃんペンギンの姿とそのナレーションは微笑ましくも危険がいっぱいで不安げ。
過酷な氷に覆われた南極で大移動をし子育てをする彼らの中には途中で仲間とはぐれたり力尽き倒れる者もいる。
天敵に付け狙われ怯えながらも逞しく成長していく赤ちゃんペンギンの姿も本作は優しく見つめる。
製作者がペンギンの心に寄り添おうとする優しさが随所に感じられる作品です。