美しくも寒々しい色合いが印象的で、橋の上の国境線で片足を上げ .. >(続きを読む)
美しくも寒々しい色合いが印象的で、橋の上の国境線で片足を上げ、鳥の翼のように腕を少し上げて佇む男の姿と国境の向こう側で銃を構えて警戒する警備兵の姿がとても印象に残っています。原題の意味は分からないのですが、その姿はまさに邦題「こうのとり、たちずさんで」の姿でした。あと一歩踏み出さば殺されるかもしれない。しかしそれでも国境を越えていく、超えざるを得ない難民。国境とは何なのかを観る者に静かに問いかける非常に重い映画でした。