朝の陽射しが降り注ぐ町を行く赤、黄、緑、青、とカラフルな車の .. >(続きを読む)
朝の陽射しが降り注ぐ町を行く赤、黄、緑、青、とカラフルな車の色や女性たちの衣装、
そんな中に登校中の主人公の女の子が歌い踊る。そしてあっという間に学校が終わって放課後、
憧れのテレビ番組を見ながら友達と一緒にノリノリで歌い踊る。
見る者の気分もあがる、ミュージカル全開で一気に見せる冒頭の10分がまずはお見事です。
その後も次から次に歌とダンスが続く、かなり高濃度のミュージカル映画です。
常にその中心にいる主人公の女の子の物怖じしない明るさがミュージカルらしい、陽気な別世界の空気にしてくれる。
中盤あたりまでは色んなことがトントン拍子に運んでいきますが、
ミュージカルにあれこれ悩んでる暇はありません。ミュージカルはこれで良しです。
脇を固めるウォーケン&トラボルタ夫妻がいい味を出しまくっている。特に中盤の2人のダンスシーンがなかなか素敵じゃないですか。
初めて見た時にはなぜトラボルタ?とも思ったのですが、オリジナルへのリスペクトという事情を知ると納得です。
そんな作品の空気に60年代のアメリカ社会の空気をうまく絡ませており、ここではクイーン・ラティファがさすがの貫禄と存在感です。
作中に歌われる歌もシーンに合わせて実にバラエティに富んでおり、2時間を飽きさせません。
全員集合の大団円ラストまでほぼノンストップでミュージカルの楽しさを存分に見せてくれる作品です。