<ネタバレ>カトリック教会の性的スキャンダルというタブーと言える領域に切 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>カトリック教会の性的スキャンダルというタブーと言える領域に切り込んだ、
ジャーナリストと事件の関係者達の姿を描いた、実話をベースにした作品。
地味に冷静に彼らの姿を追いながらも見応え十分、久々に硬派な社会派ドラマを見たという思いです。
次から次に神父や弁護士などの関係者の名前が出てくるのですが、
ボストンの新聞社の精鋭チームが丁寧に緻密に地味な作業を進めていくかのごとく、
緊張感を常に保ちながら、実に丁寧に緻密にストーリーが展開していく。
作品は当然ジャーナリストの側に立ちながらも、その過程の中でジャーナリストとしてのあり方にまで言及していく。
トム・マッカーシーは本作の前の2作はコメディを発表してきましたが、
その前の「扉をたたく人」や本作のように社会派の作品でも今後、期待したい人です。