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チャーチルの名前は知っていても、実際にどういう人物であったかはほとんど知らない状態で鑑賞。
賛否ある人物だったのかと思いますが、その両方を見事に演じたオールドマンの身も心もチャーチルになりきったかのような熱演を堪能しました。
もう、オールドマンには見えず、チャーチルにしか見えなかった。
2時間を超える上映時間の中で空や太陽が見えることはほとんど無かったように思います。
原題の通り作品の大半の時間は薄暗い執務室や議場で展開されます。当時の行き詰った戦局や、時代の閉塞感を感じずにいられません。
薄暗い執務室や議場にいるのはオールドマン=チャーチルを筆頭に、ロナルド・ピックアップをはじめとするイギリスのベテラン俳優達。
そんな作品の世界観にあってタイピスト役の女優さんの透明感のある存在がいいアクセントになっていました。
これも薄暗い地下鉄の車内でチャーチルが国民と語り合う。フィクションのような感じもしますが、ここも本作の印象的なシーンの1つでした。