<ネタバレ>なかなかにあり得ない展開の連続なんですが、そこは映画と割り切 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>なかなかにあり得ない展開の連続なんですが、そこは映画と割り切ってみれば十分な作品でした。
バリバリの潜水艦モノかと思って見始めたのですがさにあらず。
参謀本部、潜水艦、敵地に乗り込む極秘任務の海兵隊員、思惑が交錯するロシア軍。
そしてアメリカの潜水艦に乗り込むことになってしまった歴戦の強者のロシアの潜水艦長と大統領。
それぞれが散漫にならずに、うまくそれぞれを関連付けていて、
なかでもミカエル・ニクヴィスト演じるロシアの潜水艦長の存在が効いている。
アメリカとロシア、2人の潜水艦長の関係、潜水艦長2人のそれぞれの部下との関係。
目には見えない人と人の絆や信頼関係、こういうところをしっかり押さえているのがいい。
僅かな隙をついて敵地に乗り込む時間帯は潜水艦モノらしい緊張感も味わえます。
作戦終了後、浮上した潜水艦上で互いに敬意を表し2人の艦長はあっさりと別れ行く。
状況は異なりますが、潜水艦モノの傑作「眼下の敵」で、
ロバート・ミッチャムとクルト・ユルゲンス、2人の名優が演じた艦長を思い出すいいラストでした。
ただ、今の世界情勢では無理な映画ではありますけどね。