恋や友情を描く青春映画と、どこか郷愁を誘うモノクロって相性が .. >(続きを読む)[良:1票]
恋や友情を描く青春映画と、どこか郷愁を誘うモノクロって相性がいいと思います。
本作もモノクロの青春映画ですが、そういう郷愁を誘う映画ではありません。
本作のモノクロの世界は、ミッキー・ローク演じる色盲の兄、モーターサイクルボーイの世界。
主役はマット・ディロン演じる弟なのですが、目線の定まらないような演技を見せるミッキー・ロークの存在感が凄い。
唯一、カラーになるのは狭い水槽の中で常に喧嘩をするランブルフィッシュ(闘魚)の姿。
それは小さな狭い町で敵対する不良グループと常に喧嘩している弟たちの姿と重なります。
狭い水槽の中で争ってばかりいる魚を川に放してやろう・・・。そして弟にはこの小さな町を出ろと言う兄。
マット・ディロンと一緒に「アウトサイダー」に続いてコッポラの青春映画に出演となった、
作品の華というべきダイアン・レインの存在もありますが、これは男2人の兄弟愛の映画でもある。
コッポラの青春映画としては「アウトサイダー」の方が好きなのですが、
本作は俳優ミッキー・ロークの出演作としては外すことができない作品だと思います。[良:1票]