公開当時は”オシャレ””スタイリッシュ”系映画としてもてはや .. >(続きを読む)
公開当時は”オシャレ””スタイリッシュ”系映画としてもてはやされていた記憶があります。
音楽との一体感、スピード感のある作風などダニー・ボイルらしさを随所に感じる作品です。
ナレーションが作品の軸になっているところがあって、それが作品のテンポもよくしていて、その際の映像も面白い。
「これがクスリだ」ということなのかもしれませんが、こんなにスコットランドを薄汚く感じる映画も珍しいのでは。
それも含めて、取り敢えず食事をしながらの鑑賞はおススメしません。
出世。家族。大型テレビ。クルマ。健康。マイホーム・・・。
冒頭とラストで羅列される、主人公の男が言うところの一般的な人々の心のよりどころ。
そしてクスリ。それが本作に登場する連中の心のよりどころだったということか。
尺も短く退屈せず見られるのは事実だけど、(コメディならそれで十分なんですが)
結末も釈然としないし、鑑賞後は特に心に残るものはありませんでした。
独特の風貌のユエン・ブレムナーですが、本作ではその風貌が絶妙にはまっていました。