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<ネタバレ>アメリカンコメディはドタバタ系とかホンワカ系とか下ネタ系とか毒舌系とか大雑把に幾つかに類型化出来ると思うところですが、本作は美味しいところ取りを上手い具合にバランス良く行っていて、観終わってみればコメディならずヒューマンドラマとして完結しているという予想外の佳作でした。アダム・サンドラーさんらしい適度な軽さで纏め上げたなという感じです。
序盤はちょっとノリ損ねた感がありましたが(正直つまらなかった)、中盤からのドラえもん的笑いあり教訓ありの展開は大いに惹かれました。そして、終盤のクライマックスではじんわりと泣けて来たりして。ラストの夢落ち(とも言い切れませんが)は十分に想定内でしたけれど、それ故のとでも言うべき安心感と満足感がありました。
総じて言えば決してオリジナリティ豊かと言う訳でもなく、寧ろ全体的に既視感のある物語。それでも魅せてくれたアダムさんとケイトさん、そしてクリストファーさんの魅力溢れる存在感。良きお話でした。
ちなみに、原題はイマイチ思わせぶりが過ぎる感があるものの、邦題は軽くミスリード気味で(それってテーマかなぁ?敢えて逆説的?)どうもシックリと来ない感じですね。