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<ネタバレ>正直なところ、本作を知った当初、鑑賞意欲はほぼ湧きませんでした。手頃な尺の作品とは言え、おどろおどろしく描かれたポスター(便器の蓋には漢字で「死」)と、原題・邦題ともに「デストイレ」というストレートなネーミング。何となく想像つきます。観終わって後悔している自らの姿も。ところがその後3作も続編が作られ、最終作はサメまで登場すると聞き俄然興味が湧いた次第です。果たして、便器が人を襲うというネタでどうやって4作も作ったのかと。
結果、やはり若干の後悔が…。あまりにチープ。冒頭のカットからして思いっ切りホームビデオ。出演する俳優さん(監督さんも出演ですね)も俳優さんらしからぬ雰囲気。特殊効果に至っては…。そもそもがビデオ作品とは言え、あまりにチープな画面には引いてしまいます。
ストーリーとしては決して最悪とは言いません。便器に悪魔が取り憑いて人を襲う。最も無防備な状況とも言えるであろう排便時に突如便器から襲われる。これは恐いです。古来、本邦の怪談話には便所の恐怖が語られるものが数多くありますし、近年でも都市伝説にトイレの恐怖は大いに登場します。洋物のトイレ怪談はあまり記憶にないのですが、人間誰しもトイレには安息と恐怖の両極端を感じるのではないでしょうか?
作りようによっては良質なホラーになり得るかなとも思えるところですが、本作は大いにコケてしまいましたね。続編で軌道修正なるか?怖いもの見たさで観てみたいと思います。
蛇足① 便器内に浮かぶ被害者の一部。どうみても目玉にしか見えませんが、サバイバルナイフの位置から考えて○ン玉に思えるのですが…謎です。
蛇足② 作品中に使用されているオナラの音は全て本物です。ってアンタは一体何を言いたいの?何をしたいの??
蛇足③ 登場する「ピストル」は作品的には「ホンモノ」なのでしょうか?壊れたモデルガン(プラモデル)を黒いビニールテープでぐるぐる巻きにしているようにしか見えません。