<ネタバレ>ともすれば観客の涙をあざとく狙ったメロドラマに転落しかねない .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ともすれば観客の涙をあざとく狙ったメロドラマに転落しかねない要素を、ぎりぎりのところで大衆の共感に変えてしまうセンス、クァク・ジェヨンってすごい人ですね。フンコロガシで出会って、お化け屋敷で仲良くなって、次第にお互いの正体がばれていくという過程の、なんとも素朴で正直なエピソードがとてもいい。監督の目には昔の人のほうが、感情をそのまま素直に表現していたと映っているんですね。並行して描かれる現代の娘の恋愛のほうが、よっぽどもどかしいわけです。これがもどかしい分、相手の気持ちが分かった瞬間の主人公の表情、雨の中をずぶ濡れで走っていく場面がとても鮮やかに残りました。でも『ラブストーリー』っていう邦題はどんなもんでしょうね。こんな平凡な名前しか付けれないのなら、原題そのままでも良かったんじゃないかな。ペ・チャンホの同名の映画もあるから、紛らわしいって思ってる韓国映画ファン(マニア?)って多いのでは。