<ネタバレ>少女の爆死、ネスの登場、冷ややかな警察、手入れの失敗、老警官 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>少女の爆死、ネスの登場、冷ややかな警察、手入れの失敗、老警官との出会い、死んだ少女の母からの激励、老警官への説得・承諾、腐っていないリンゴ探し、そしてはじめての手入れ成功…ため息が出るほど無駄のない構成、しかもデパルマの狙いのあるカット割と威厳すらあるモリコーネのスコア。そしてそれぞれが輝く存在感を出し切ったキャスト陣。これほど完成度の高い作品はそうそう見つからない。ケビン・コスナーをスターダムに押し上げ、アンディ・ガルシアを見出し、そして何よりもショーン・コネリーを完全復活(それ以上)させた功績は計り知れない。2時間で巧く収められているのも。今考えれば、すべてのキャラクターがしっかり描かれ演じているからだと痛感する。説明のための台詞やシーンを省けたのは、「彼ならこうだったはずだ」と予想させる、つまり「行間」を観客が無理なく埋めることができるからだ。さらに見終わった後でも登場人物それぞれの人生を思い起こさせる。マローンと同僚の老警官や爆死した少女の母親もその後どんな生き方をしたのだろう…名作。