J・L・カーの「田舎の一月」の映像化。ファースとブラナーとい .. >(続きを読む)
J・L・カーの「田舎の一月」の映像化。ファースとブラナーという実力者が出ていながら知名度が低いのは、原作が内省的なため映画にすると寡黙な印象になってしまうからだろう。教会の壁画修復のためにヨークシャーの村を訪れた帰還兵バーキン。田園風景や人々とのふれあいが、第一次世界大戦で心を病んだ彼自身のレストレーションにもなっていく。今年スキー事故で亡くなったナターシャ・リチャードソンが彼を慕う牧師の妻を演じている。夏もあとひと月。