ガーシュインの名曲がちりばめられ、ジーン・ケリーとレスリー・ .. >(続きを読む)
ガーシュインの名曲がちりばめられ、ジーン・ケリーとレスリー・キャロンのダンスが素晴らしくて、なかなか楽しめるミュージカル映画です。パリの町中でくりひろげられる'アイ・ガット・リズム'や'ス・ワンダフル'の場面は楽しく、ロートレックの絵画の中で'パリのアメリカ人'にのせてくりひろげられるバレー・シーンも、駄目な人が少なからずいるようですが、私はかなり好きです。「雨に唄えば」の'ブロードウェー・ストーリー'、「バンドワゴン」の'ガール・ハント’などどうも冗長に感じられてあまり好きになれないのですが、’パリのアメリカ人'は曲に乗せた映像と映画のストーリーとの関わりもはっきりしていて退屈することなく見ることが出来ます。脳天気ミュージカルに芸術性を取り入れようとしたミュージカルは楽しめない物が多いのですが、これはうまくいった数少ない(唯一?)の作品です。