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<ネタバレ> 正直、「この邦題はどうなんだ?」と観終わった直後は思いました。「イザベル・コヘット監督作品の邦題はこの路線で行こう!」という方針なのかも知れませんが・・・・。この邦題から秘密の内容を勝手に「酷い失恋をしたのかな?」とか「自分の過失で大切な人を失ったのかな?」とか想像してしまっていたので、実際に秘密が明らかになった時は、爆弾を落とされたかのような衝撃を受けてしまいました・・・・・。
ただ、良く考えてみると、この感覚はまさにティム・ロビンスが受けたものと同じなんですよね。彼も恐らく軽い気持ちでハンナの秘密を聞き出そうとしていた筈ですから・・・・。そして、最初は第三者的にストーリーを追っていたのが、秘密が明らかになってからは完全にティム・ロビンスとシンクロしてしまいました。そう考えると、この邦題はこの邦題でありだなと思いますね(そこまで考えてるのかどうかは知りませんけど)。
今も、この世界のどこかで争いは起こっていて、ハンナのような秘密を抱えて生きている人が大勢いるということを決して忘れてはならないし、再び同じような過ちを犯さないようにしないといけないというメッセージが強く伝わってきましたね。
この監督の作風やセンスには脱帽です・・・・・。非常に重いんですけど、観終わった後不思議と爽やかな気持ちになった作品でした。