<ネタバレ>相変わらず、昭和後期の日本映画を思わせる作風(ヒロインがアイ .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>相変わらず、昭和後期の日本映画を思わせる作風(ヒロインがアイドルだったら、まんま相米慎二作品のようです)に、これまた相変わらずの壊れた家族関係を描いた、まあ「これぞ園子温監督の映画!」という映画なんですが、この作品はとにかく全てにおいてストレートです。見ているこっちが恥ずかしくなるくらいストレートです。
家族や社会に対するストレス、不満、不適合といった様々な要素が入り混じって、内面から湧き上がる暴力的な衝動をそのまま160キロのストレートにこめてスクリーンから投げ込んできて、何度打ち返しても打ち返しても、ひたすらストレートをど真ん中に投げ込んでくる感じです。
震災関連の設定もまた、園監督が2011年の日本という状況の中で恥ずかしげもなく衝動的に使ってしまったということで、この衝動だらけの作品の方向性に合っているように感じました。
決して傑作ではありませんが、ロックコンサートのようなカタルシスを与えてくれる作品でした。[良:1票]