<ネタバレ>辛口の批評も多いようですが、映画の内容はそんなに悪くないと思 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>辛口の批評も多いようですが、映画の内容はそんなに悪くないと思います。主人公のモラル云々も元々それほどの人間ではなく、今までの自分をリセットしたいという願望の現われと見ればソコソコ納得できる。他人になりすまして財産を勝手に売却しちゃうだの、それを知ってて知らぬ振りする町の人なんてけしからんと言う意見もあるようですが、逆にワタシには「リアルでいいな」と映りましたけどね。
実際戦後って混乱しているもんだから、「顔がそっくり」ってのはさておいて「なりすまし」みたいなことって起こっていたかもって気がしてしまうし。要はその「なりすまし」という詐欺を、周囲が皆で容認するか否かで「ウソかマコトか」「善か悪か」が決まってしまう。そういう混沌たる社会の姿を何気に描けていてワタシ的には好印象でした。甘いメロドラマかとおもいきや、なかなかの良作じゃないかと。
(それにしても、あーあまた振られ役かよ、ビル・プルマン。それもかなり形振り構わぬ執着ぶりを披露しちゃう悪役ぶりで、密かにファンのワタシとしてはちょっと悲しかったです。口直しに「あなたが寝てる間に・・・」でも借りてきて観ることにでもしましょう、ぐすん。)