<ネタバレ>上映時間148分、正直観る前は心配でした。
「ただ逃げ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>上映時間148分、正直観る前は心配でした。
「ただ逃げているだけの単調で起伏の無いストーリー」
「それでなくとも陰気な空気に気がめいる」
「そもそも息すら殺して潜まねばならない主人公がピアニストである必要があるのか」
すべてごもっともです。でも、惹きこまれたんですよね、私は。
多分それは、ツクリモノである映画がギリギリのリアリティを追求したからなのだと思います。つまり、この手の話にありがちな「お説教めいた主張」や「泣かせどころの不自然な強調」、「安易なラブ・ストーリー」をことごとく排除した結果の感動なのだと……
恥ずかしながら最後にこの作品が実話に基づいていることを知りました。
でも本作は、「実話だから」というのと「リアリティがある」「感動する」というのは全く別のものなのだということと実感させてくれる作品、です。
久しぶりに何度でも観たい佳作に出会えたことに感謝!