<ネタバレ>凄まじいまでの愛憎劇。
女の情念を、これほどまでに強烈にフ .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>凄まじいまでの愛憎劇。
女の情念を、これほどまでに強烈にフィルムに焼き付けた作品があっただろうか。
少なくとも私は観たことがない。
法廷サスペンスものとしてみても一級品の出来栄え。
若尾文子の演技も凄いの一言!
愛すべき人に対して、ここまで真っ直ぐに気持ちを持てるなんて凄い。
凄すぎる。
殺人は決して肯定できるものではないが、女が男を愛する気持ちは、そんな道徳観念すら殺してしまう。
男にはない女の情念。
それを雄弁にして、サスペンスフルに綴った本作。
いやぁ、アッパレでした。
(追記)
本作を観るきっかけとなったのは、映画評論家である佐藤忠男氏の『日本映画300』という文庫本に載っていたからです。
この本は本当に凄い。
ハズレがほとんどと言っていいほどない。
紹介されている作品は、どれも凄い作品ばかりなのです。
日本映画好きの方は必携の一冊だと思います。[良:1票]