<ネタバレ>群像劇だが、多数の人生模様が比較的分かりやすく描かれている。 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>群像劇だが、多数の人生模様が比較的分かりやすく描かれている。
それぞれの登場人物達の人生は、作為的に描かれてはおらず、ただ運命に流されるままに描かれている。
人生のシナリオは、理論めいたものではなく、突然何かが起ったりする。
ご都合主義的に登場人物達の人生シナリオを描くのではなく、運命論的に自然に描いているのが素晴らしい。
男爵の死も唐突だ。
しかし、他人に殺されるという不可抗力に、それまでの人生のシナリオなど関係はないのだ。
死は突然やってくるし、幸せや不幸も突然やってくる。
そうした悲喜こもごもを、群像劇ながら分かりやすく描いている。
しかも、登場人物達の人生シナリオも自然に描かれており、名作に恥じない出色の味わいがある。
役者についてだが、グレタ・ガルボは勿論魅力的であったし、それに負けないくらい、いやそれ以上に、ジョーン・クロフォードが献身的で魅力的な女性を演じていた。
更に又、ジョン・バリモアの紳士然とした雰囲気は群を抜いていた。