<ネタバレ>冒頭のセリフの無い緊迫したシーンと大げさなBGM。
またこ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>冒頭のセリフの無い緊迫したシーンと大げさなBGM。
またこのパターンか、と思った。
そして、香港を舞台にした犯罪モノ。
またこのパターンか、と思った。
こうして斜に構えて観ていたら、いつの間にか引き込まれていく。
理由は、単なる香港クライムサスペンスではなく、そこに人情劇が絡んでいたからだ。
“犬頭(サイモン・ヤム)”と“子豚(ケイト・ツイ)”の子弟関係。
これがとても人情味豊かに描かれている。
特に後半が素晴らしい。
子豚の勝手な行動が原因で、犬頭が頸動脈を刺され、瀕死の重傷を負ってしまう。
子豚を守ったが故の負傷。
それを心配して泣く子豚。
子弟関係の絆がとても良く描かれているが秀逸。
最後の悪役ボス(レオン・カーフェイ)の死に方も粋。
近年の香港映画は信じられないくらいに進化し、洗練された。
古臭いカンフー映画の時代も、それはそれで良かったが、現代の香港映画も、映像・音楽・ストーリーの点で格段に洗練され、独特の魅力を感じる。
余談だが、いくら子弟愛とはいえ、犬頭が子豚の顔や体にやたらにボディタッチする。
スキンシップで励ます。
これは立派なセクハラだ!(笑)
それはそうと、レオン・カーフェイは、マジでかっこいい!!
男の色気漂うダンディズム。
香港ならではの素晴らしくカッコイイ俳優だ。