<ネタバレ>内田けんじ監督&オリジナル脚本の強味は、本作でも発揮されてい .. >(続きを読む)
<ネタバレ>内田けんじ監督&オリジナル脚本の強味は、本作でも発揮されていた。
しかし、脚本の強引と都合の良さも、同時に弱みとして散見されたようにも思う。
冒頭の音楽が、後に効果的に使われるなどの、布石の数々も面白い。
又、「金より恋」という恋愛至上主義的な監督の主張も、最後の最後まで貫かれていた。
それに対し、それらの演出を効果的に見せる為、細かい不自然さについては、観ているこちらも意図的に目を反らすしかないだろう。
なぜなら、この監督の映画を楽しむには、監督に気持ち良くだまされるという姿勢が重要だからだ。
「この部分はおかしいだろ!」とか、「ここの展開は都合良すぎだろ!」とか、いちいちツッコミを入れると、十分には楽しめない。
キャスティングに関して言えば、広末涼子が恋に奥手な女性を演じたのは、少しミスキャストかな、と個人的に感じた。
香川照之はやはり巧かったが、歌舞伎俳優になってから、急に眼光が鋭くなったのは、ひょっとして整形では?と勘繰りたくなる。
境雅人も好演していたように思う。
さて、ここまで発表する作品に、極端なハズレの無い内田けんじ監督だが、少しワンパターン化してきた感がある。
次回作では、是非、新境地を見せてほしい。
にしても何にしても、とにかく香川照之のダサ服装が最高に面白かった!
あれは、全くもって似合ってない(笑)。
チェックのシャツと、だぼだぼのジーンズ。
香川照之が着ると面白過ぎ!