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<ネタバレ>「154分」と長めであるのも一役かっているが、それより何より「晩年のフェリーニ色全開」であるところがこの作品の肝。
まず「音楽」が凄い。
「鳥が顔を出す気味の悪いオルゴール」が奏でる音楽は、聞いてるだけで心が乱される。
あと、「主人公が気味の悪い(だけど美しい)等身大の女性人形と“一戦交える”シーン」もかなり体力が奪われる。
絶対好きにはなれないが、「晩年のフェリーニ・ワールドの完成形」とも言ってよい、凄まじい作品である。
「映画の冒頭から“CASANOVA”という文字が出るまでの間」はとにかくかっこよく、しびれまくった。
巻き戻しして、繰り返し観たほどだ。
「“CASANOVA”の文字が浮き上がる瞬間」なんか、ゾクゾクしてしまった。
(こんなことを感じてる人はいないかもしれないが。)
でも本編が始まると、「オープニングと本編とのギャップ」にまた別の意味で驚いた。