オープニングにドーン!と登場する、田中絹代・山田五十鈴・高峰 .. >(続きを読む)
オープニングにドーン!と登場する、田中絹代・山田五十鈴・高峰秀子の文字。
これは圧巻!
三人並びで名前がデカデカと出た時の迫力よ!
文字だけでこんなに迫力を感じるとは、いやはや、凄い三人衆だ。
邦画をそれなりに観てきた人なら、間違いなくこれだけで痺れてしまうに違いない。
しかし、内容の方はどうも面白くない。
淡々と進みすぎる。
成瀬作品にしては、凡作じゃなかろうか。
でも、各人の女優の持ち味がうまく出ていた気がする。
さすがは成瀬監督だ。
互いに存在感を殺し合うことなく、それぞれの登場人物が力を発揮していたのが見事だ。
それにしても、杉村春子の奮闘ぶりには、敢闘賞を与えたいくらいである。
上の大物3人衆を向こうに回しても、ひけをとらないどころか、食っていたようにさえ感じた。