<ネタバレ>ジャンヌ・ダルクに関する話なので、内容は既に知っていた。
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<ネタバレ>ジャンヌ・ダルクに関する話なので、内容は既に知っていた。
興味は、ロベール・ブレッソンが、その題材をどう料理するかであった。
結果として、ジャンヌに関する裁判が中心テーマになっており、史実に極めて忠実なる内容だった。
又、火刑に処せられるシーンは、間接的な描写に留まり、むごたらしさはそれほど感じられない。
ブレッソンは、ジャンヌという人物にまつわる伝記を、映像に残したかった。
ただ、それだけだったように思う。
それが賛否を分けると考えるが、個人的にはただ観流した感じに終わってしまった。
裁判のシーンが断続的にただ流れるのを観るのは、正直、退屈感があり、決して面白いとは言えない。
というより、この題材自体が面白いものではない。
楽しむために観る作品ではなく、ブレッソンスタイルそのままに、有名なジャンヌ・ダルクの最期を、映像として観るというスタンスが、正しい観方のような気がする。