<ネタバレ>自分らの世代には、夢中になったルパン三世の映画監督として、鈴 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>自分らの世代には、夢中になったルパン三世の映画監督として、鈴木清順の名は刻まれた。
それがこんな大監督だったとは・・
互いの妻を交換しようとか、昨日女を死なせてきたとか、
とかく無茶苦茶な男を、原田芳雄が怪演している。
そこに芸者と、もう一人そっくりの女が出てきて、この二人の女が
この男の連れ合いになる。まるでヒッチコックの「めまい」を観ているかのような
不思議な感覚に襲われる。これが着物の美しさと波長が合い、
幽玄の美を醸し出す。
楠田道代の美しさも、ここに花をそえる。
大谷直子の地味な美しさが、後半、効いてくる。
あの世とこの世の間の、女性の美しさは、地味な女しか醸し出せないものかもしれない。
思ったより、目が離せなくて、あっという間の2時間20分だった。
傑作!