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<ネタバレ>私が映画鑑賞の参考にしている日経紙金曜日夕刊の「シネマ万華鏡」で高評価だった本作。
上映館が少なく劇場鑑賞は叶わずWOWOWでやっと観る事が出来た。
登場人物皆がなんとまあ地味な人達ばかり。でも市井の人達の生活を切り取った普通の映画が好きな私には無問題。
「T-34 Legend of War」で戦車兵の一人を楽しそうに演じていたユーリー・ボリソフが出演していたのはサプライズ。
主人公の女性共々、良い演技をされていました。
物語自体は大きな抑揚も無く淡々と進む「日常生活切り取り」映画ですが、お互いにハッキリと口には出さなくても、
主演の二人が心の奥底に鬱屈とした「何か」を抱えていて、それが呉越同舟よろしく電車で旅をしていく中で解決こそしないものの、
次に進むきっかけを見つけていく様はまさしく映画的醍醐味でした。
追伸①私は見ず知らずの人と個室で宿泊有の電車旅行は相手が美人の女性でも勘弁して欲しいです。欧州では普通の事なのでしょうか?
追伸②ロシアが絡んだ映画を素直な視点で観られない自分に今回気付きました。
政治と芸術は人類の歴史を振り返っても密接な関係が有ります。
隣国に対し政治の延長として理不尽な戦争を仕掛けたロシアにはやっぱり賛同できません。
役者や製作陣に直接の罪はないとしても、彼らが愚か極まりない交戦行為を止めるまで、残念至極では有りますが私はロシアが絡む映画を映画館には観に行かない事に決めました。