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<ネタバレ>◆ミキロオキシゲン(MO)=酸素を微小化したもの。生物の成長を促進する性質がある。一方分子の細かさから、物体を形作る原子の隙間に侵入し破壊する作用がある。低温で液化すれば無力化できる。
◆オキシジェン・デストロイヤー(OD)=水中酸素破壊剤。特殊な物質を電磁的に反応させることにより水中の酸素を破壊、生物を一瞬のうちに死に至らしめ、完全に液化する。
◆デストロイア(DR)=地球に酸素がなかった先カンブリア時代の甲殻類が、古代地層で眠っていたが、ODが無酸素状態を作ったために復活し、その後大気に触れて異常進化したもの。微小体→幼体→集合体→飛行体→完全体と変化。幼体ではMO、完全体ではODを放射。
◆棲息していた島のウランが核反応で消滅した影響で、体内炉心の核分裂が暴走し、いつ核爆発を起こしても不思議ではない状態のゴジラ。冷却弾を受け、体内の核分裂が制御され、核爆発の危機を免れる。が、今度は体内温度が異常上昇。数日後にメルトダウン(炉心溶融)が確実と判明。
◆この状況を打開するにはデストロイアのODでゴジラを溶かしてしまうしかない。そのためにはジュニアを囮に使用。ジュニアはDRに倒されるが、ゴジラはDRに勝利。というか最後は何故か自衛隊がトドメを刺す。遂にメルトダウンが始まり、ゴジラ消滅。地球規模の大惨事と誰もが諦めたとき、放射能レベルが減少。煙の奥にジュニアの姿が現れる。ジュニアはゴジラの核エネルギーを体内に取り込み、力強く甦ったのだった。
【感想】第一作のヒロイン河内桃子が出演しているのが好印象。観客動員数400万人、邦画収入第一位という輝かしい成績を誇る。ゴジラ映画最後の栄光だ。全て「ゴジラ死す」「これで最後」と大宣伝した成果である。ゴジラの体内炉心はずっと核融合と思っていたが、核分裂だったことが判明した映画。DRが人間の大きさくらいのときに、エイリアン2もどきの展開になる。で、全然恐くなく、失笑の連続である。監督のセンスの無さが判明する。伊集院博士に科学者としての葛藤を持たせないのはどうしてか。山根ゆかりを救った伊集院博士、三枝未希が好きな山根健吉などの人間関係も放りっぱなし。DRが微小から極大まで変化しすぎてついてゆけない。トンネル事故の様子が省略されている。理論が難しくて子供は理解するのが大変だと思う。怪獣の格闘シーンは迫力があった。