<ネタバレ>夢の中、そして夢のまた夢、という身近にあることだけに興味深か .. >(続きを読む)
<ネタバレ>夢の中、そして夢のまた夢、という身近にあることだけに興味深かったです。
なんでもありの世界なだけに矛盾点が多くなるリスクは高く、やりすぎると粗が目立つと思いますが、その辺は許容範囲内でうまくバランスとって仕上げたと思いました。
一歩間違えば非常にわかりにくくなるだけに、懸命にわかりやすくしようとした努力が伺えます。
最初の1時間は説明書といってよいでしょう。
仕掛けが複雑な分、ストーリー自体は非常に単純です。
そのため、けして名作の部類ではないと思いますが、挑戦的な内容に取り組んだことに敬意を表して高得点とさせていただきました。
余談として付け加えれば、コマ回しをラストにもってくるのは、あまりにもベタすぎて蛇足っぽく感じました。
あのコマは個人的には倒れてほしい・・・ハッピーエンドを望むからではなく、あれが倒れないということは夢オチになってしまうから。
何かと評判悪い夢オチですが、この作品は、最初から夢だ!としている潔さが気に入っています。
だから夢オチは勘弁してほしい。