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<ネタバレ>編集全体がゆるーくドシンとしており、これは監督が「老いた」と一言で済ますのもいいだろうが、「老いた」世代だからこそ表現できる世界観もあるのだなと感じた。大きな波のように雄大に物語は進み、居心地よく楽しめた。印象的だったのは大杉漣の演ずる原発被災者で危機迫るスピーチは強烈で怖かった。まるで子どもの頃おぼろげに見た駅前に立ち続ける敗戦軍人を思わせ、思わず目を背けたくなる。90を超えた監督だからこそ作れる世界観。もっと評価されるべき一本と感じた。[良:1票]