この監督のチャレンジ精神は嫌いではないんだけど、それが上手い .. >(続きを読む)
この監督のチャレンジ精神は嫌いではないんだけど、それが上手いこと作品とマッチしなかった時の空回り感は、見ていて痛い。ミュージカルにしても喧嘩シーンにしても中途半端。悪ふざけのノリも中途半端。一青窈の歌で強引に盛り上げようとするのもわざとらしくて褒められない。唯一良かったのは武井咲を発見できたこと。演技はお世辞にも上手いとは言い難いが、何とも言えぬ吸引力があるなと感じました。今後が楽しみである。その反面妻夫木聡はちょっとな~でした。頑張りは認めるが、誠が歩んできた心の奥深くにある怨念、情念が全身全霊を持って表現出来ておらず、形にこだわりすぎているようで、薄っぺらにしか見えなかった。まぁ演出がコミカルだから仕方ないと言えばそれまでだが、そのコミカルささえも他の出演陣に比べると、今一つ突き抜けきれていないんだよな。とにかくこの監督の作品は、当たり外れの高低差が大きすぎて、耳がキーンなるわ!