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<ネタバレ>一言で言うと「訳分からん映画」でした。板尾監督の前作の脱獄王はもっと分かりやすい話だったのですが、今回はシュール度が増して、ストーリーを食ってしまった感じ。兄貴分の松本人志の映画に寄ってきた感じにも見えます。粗忽長屋を下敷きにし、落語家を題材としているものの、サゲもなく、クスリとも笑えない。おそらく出演者さん達も、話を分かっていなかったのではないでしょうか。前作と同様、主役の板尾自身に全くセリフがないのが、わかりにくさを助長(正直、表情だけで演技できるほどの俳優ではないと思います)。加えてもう一人の主人公の浅野忠信にもセリフが無い。石原さとみとの濡れ場を演じたかっただけなのでは?と言われても仕方ないような…。ことあるごとにかかるベートーヴェンの「月光」も結局何の意味だったのか、クライマックスの殺戮シーンでのBGMは、なぜかオルゴール調のトルコ行進曲。映画館で観ましたが、終わった後、私を含め観客全員ぽかーんとなって、さっさと劇場から出ていきました。