脱獄ものというと、娯楽映画をイメージしてしまうが、友情に重き .. >(続きを読む)
脱獄ものというと、娯楽映画をイメージしてしまうが、友情に重きを置いた、
人間ドラマの要素が強い作品。原作では主人公は金庫破りで捕まり、
仲間内の様々な容疑を被せられたらしいのだが、本作ではそういったシーンは削除され、
主人公が刑務所に送還されてくる場面から始まる。「俺は無実だ!」とは語っているが、
真相はこちら側にはわからないので、そのあたりの描写を入れたほうが、
彼の行動にも説得力が出て、もっと感情移入ができたかと思う。
劇中でもキャラのまったく違う、マックイーンとホフマンの役者対決が見所。
静かながらも、火花を散らせるような熱い演技を見せてくれる。
ヒューマンドラマとしても、中々の良作。