リーさん最後の出演作が、日本では初お目見えだった。自らの死を .. >(続きを読む)
リーさん最後の出演作が、日本では初お目見えだった。自らの死を予期していたように、
ストイックで悲壮感たっぷり。そして彼の作品の中で一番カッコいい。
本作ではアクションシーンはリー、ストーリー部分はロバートクローズが監督していたらしく、
やはり温度差を感じてしまう。ハリウッド初の東洋人主役という背景があったため、
制作者側に不安があったんだろうけど、序盤の白人や黒人のシーンをカットして、
もっとリーの絵を見たかった。ラストの鏡張りのシーンは視覚効果は抜群だったが、
リーのアクションを狭めてしまったように思える。ディレクターズカット版を観て、
意味があったんだと納得できたが、「ドラゴンへの道」のラストのようなファイトを観たかった。
この映画はアクション部分において、ブルースリーの魅力を完璧に描き切っているとは言えない。
おそらく当のリーさんにしても不服はあっただろうし、ストーリーの粗も目立つのだが、
ハリウッドのノウハウを取り入れ、結果的に大ヒットしたのだから、これで良かったのかも。
リーの第2、第3弾のハリウッド出演作を見たかった。