トルストイ原作の不倫もの。
ヒロインは序盤からほとんど苦悩 .. >(続きを読む)
トルストイ原作の不倫もの。
ヒロインは序盤からほとんど苦悩する姿もなく、目が点になってしまうような素早い展開。
どうやら夫人は、自分の置かれている環境に不満があるらしいのだが、
そういった描写が浅いうえに、後手後手で表現されているため、
「ちょっと待って、奥さん!」と、いやでも突っ込みを入れざるを得ない。
後はお決まりの不倫映画のパターンで、ラストは短絡的かつ情緒などまるでなし。
十代の世間知らずの若妻ならまだしも、このあたりは時代を感じるよね。
グレタ・ガルボの演技や作品全般の演出、音楽も決して悪くはないのだが、
シナリオがこれではちょっと・・・。間違いなく、女性のほうが感情移入はできる作品でしょう。
あくまでメルヘンの世界ということで。