川端康成原作ということで、京都と鎌倉を舞台に、古都の風景を交 .. >(続きを読む)
川端康成原作ということで、京都と鎌倉を舞台に、古都の風景を交えた文芸色の濃い作り。
基本的に同性愛を題材にした作品ではあるが、耽美な世界も下世話にならないレベルで表現、
また女の情欲、愛憎もよく伝わってくる。小悪魔的な加賀まりこは適役だと思うが、
芝居がかったセリフの連続には好き嫌いが分かれるところか。ラストも今一つかな。
八千草薫と渡辺美佐子は問題なし。個人的に主人公の妻役を演じた渡辺は好きな女優さんなので、
こちらの夫婦の愛憎シーンを中心に見たかった。