もの静かで厳かな映像と、巧みな演出が峻烈なインパクトを与えて .. >(続きを読む)
もの静かで厳かな映像と、巧みな演出が峻烈なインパクトを与えてくる作品。
6歳のヒロインの視点から、初めて意識する" 死 "を中心に、少女の成長を描いた内容だが、
小道具代わりの「フランケンシュタイン」で死を、「ミツバチ」で少女を表現、
それらをさりげなくお話に絡めてくる構成に、制作者側のセンスの良さを感じずにはいられない。
個人的には少女が現実に体験する、「スペイン内戦→負傷兵→少女」のラインに
もう少し厚みを持たせたほうが、よりテーマが際立ったのではないかと思う。
物事の真実を見透かすような、少女の澄んだ瞳も印象的な作品だった。