泥臭い中年男の哀愁と、暗い映像がやけに物悲しいメロドラマ。 .. >(続きを読む)
泥臭い中年男の哀愁と、暗い映像がやけに物悲しいメロドラマ。
不倫愛を題材にした内容ということで、お話自体に引き込まれるような魅力は覚えないが、
一番の見所はやっぱりジャン・ギャバンの渋くて重厚な演技。寡黙で家庭に安息を見出せない、
主人公の悲哀さをたっぷりと表現してくれている。陰のあるヒロイン役の女優さんも美しい。
"ヘッドライトは、二人の行く末をも照らしたか?"が、本作のキャッチフレーズかな。
フランス映画らしく、映像から伝わる雰囲気に情緒を感じさせる作品だった。