小津の最高傑作。シナリオ、キャスティング、演出のバランスが良 .. >(続きを読む)[良:1票]
小津の最高傑作。シナリオ、キャスティング、演出のバランスが良く、
特にシナリオの完成度と構成の巧みさには、ただただ溜め息をつくばかり。
難を挙げれば、原節子の演技を含めた娘のシーンが多少オーバーぎみに感じることだが、
父親の真情を中心に描いた内容なので、それほど気にはならない。コメディーパートでは、
叔母役の杉村春子が素晴らしいバイプレイヤーぶりを発揮、大いに笑わせてくれた。
余計なセリフを排したラストのカットは秀逸で、心にグッと染み入る余韻とともに、
製作者側の非凡なセンスを感ぜずにはいられない。お薦めの名画。[良:1票]