倦怠期を迎えた年配夫婦の姿を、小津らしい演出で描いた作品。 .. >(続きを読む)
倦怠期を迎えた年配夫婦の姿を、小津らしい演出で描いた作品。
鉄仮面でいかにも気難しそうな佐分利信が、恐妻家の役を演じているギャップが楽しい。
逆に奥さん役の木暮実千代は気の強そうな容貌をしているので、こちらは優しい顔つきの淡島千景あたりが演じたほうがもっと楽しめたかも。
"お茶漬"を小道具代わりに、夫婦の機微をさらりと描く。
うまいですね。センスのよさに思わず溜息が洩れました。
ラストはややクドくなったけど、こちらもさらりと終わったほうがよかったのでは?