<ネタバレ>公開当時、見終わった後、普段なら絶対買わないノベライズ本を買 .. >(続きを読む)[良:2票]
<ネタバレ>公開当時、見終わった後、普段なら絶対買わないノベライズ本を買って帰りました。何か手元に残したくて。
その後何度か見返してますが、何度見ても胸が詰まります。
サンフンの暴力でしかコミュニケーションが取れない哀れさ。
ヨニの辛い環境でも無くさない自尊心と母性の健気さ。
どちらも、やり場の無い気持ちをもてあまして自分がつぶれそうになってる。
言葉で表現できたり人に伝えられたりできれば、少しは気持ちが軽くなるけど、
二人ともそれができません。
サンフンは言葉を持たず、ヨニは高校生には抱えてるものが大きすぎて、できません。
サンフンの末路は予想できるものだし、ラストにも救いがありません
でも、生育環境や生活環境が、いかに子供に大きな影響を与えるかとか、暴力の連鎖や因果応報とか、この作品はそんな教訓めいたことを言ってません。
何も分からせようとか教えようとか、そんな意図が無く、あるがままをぶつけてくるから見てて苦しくなります。
ただ見る者に何かを感じさせ、振り返ったり決意させたりする。
救いが無いからこそ、何とかしないとけいないと思わせてくれる作品だと思います。[良:2票]