<ネタバレ>南北戦争に引き裂かれた二人の大河ドラマ的ラブストーリー。
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<ネタバレ>南北戦争に引き裂かれた二人の大河ドラマ的ラブストーリー。
里中満智子あたりの少女漫画にありそうな感じ。
離れても互いを渇望している二人の姿に共感しにくいのは、一目惚れの二人に積み重ねたものがまったくないからか。
夫婦でもないどころか、恋人同士としての濃密な日々もなく、たいしたエピソードがあったわけでもないので。
戦場では人間の本性がむき出しにされる。
親切そうにもてなしながら罠をしかけた農夫、死にかけているインマンを助けた老婆、脱走兵を狩る義勇軍の正義面した残虐さ。
暗くて重い内容の中で、エイダと共同生活をすることになったルビーの明るいキャラがアクセントになっている。
この役にレネー・ゼルウィガーがぴったり。
キャストは豪華で、主演のジュード・ロウに、ニコール・キッドマンとナタリー・ポートマンがいずれ劣らぬ美しさ。
レネー・ゼルウィガーら脇を固める個性派俳優陣もいい。
でも、脚本が粗くてイマイチ乗り切れない。
インマンをベッドに招いた未亡人(ナタリー)も唐突だったし。
エイダが見た井戸に映った未来通りに、愛する人との永遠の別れ。
ここが泣き所なんだろうけど、そうならなかったっていうのは、定番のパターンすぎるってのもあるし、そこまでの積み重ねが甘いってのもある。
一番印象に残ったのは、主演二人に関係ないシーンだったりする。
ルビーの父親がちょっと頭の足りない仲間と鬼畜義勇軍に囲まれたとき、その仲間がルビーの配慮にも気がつかないでペラペラしゃべって正体をバラしてしまうところ。
余計なこと言うんじゃないよとハラハラ。